前編はこちら→ https://moridaisuki.com/tobimori/happening01/
6.任天堂からの見積もり結果が来た。
前回記事の受付メールから3日後のことです。
「お預かりしております修理品の修理費用を見積りいたしました。 修理お申し込み番号をご用意の上、下記URLをクリックしてください」というメールが届きました。

【来た、ついに……( ・`ω・´)】
この任天堂のメールが来たとき、さおりん村長はリアル仕事中だったのですが、なりふり構わずスマホ開いちゃいました。
すぐにURLをクリック!
あっおかしい!指先が震えるよ!
さおりん村長はどうなっちゃうの!?
お願い!どうか直して!お金ならいくらでも払うから!!(何度も言いますがさおりん村長は安月給です)
次回 さおりん村長、瀕死す!
7.ダメでした。
そのURLをクリックした時のスクリーンショットがこちら!

この世の無情を思い知りました。
……ただ、ここまで来ると、心のどこかで分かっていた気もするんです。あの赤い吹き出しを最初に見た瞬間から。
7年弱暮らした大好きなましゅまろ村にはもう行けないんだと。
データはおかしくなってしまったんだ。もう普通にプレイは出来ないんだと。
因みに何やら3DSの基盤が壊れているということですが、それについては特に今まで異常を感じなかったので、今回初めて知りました。
修理をするかしないか、回答してくださいという任天堂さんからの指示ですが、「修理しない」と回答しました。とび森のデータが無くなってしまったなら、3DSを修理する意味も無いからです。
あと、分かっていたことではあるのですが、データを「初期化」して返されるというのは、やっぱりショックでした。
オープニング画面ではましゅまろ村を見ることが出来たので、最悪プレイが出来なくなっても、オープニング画面だけでも開いて村を眺めていたいと思っていました。
ただ任天堂のことを考えれば、破損したデータを世に返すことはいろんな意味で出来ないんでしょうね。任天堂にはとび森でここまで楽しませてもらったという感謝があります。(綺麗事並べてるわけでは無いですよ!)
なので流石に任天堂を責める気にはならないのですが、初期化されるくらいなら任天堂に送らなければよかったのかも知れないとも思いました。
でも任天堂に送るという判断をしたのはさおりん村長です。いよいよ諦めるしかありません。
結局、ましゅまろ村のデータは消されることになってしまいました。
8.任天堂からソフトが返ってきたけれど。
任天堂の見積もり結果を受け取った日の帰宅中は、車を運転しながら泣きました。
泣いたというか、気付いたらツーっと勝手に涙が流れてました。(危険運転レベルじゃないのでそこは怒らないでください)
茫然自失です。よりによってどうぶつの森という、継続性が専ら重要なソフトにおいてセーブデータが消えたという悲劇。それが自分の身に訪れていることが理解できませんでした。
【空しい。カードリッジが返ってきてもましゅまろ村はもう無いんだ。】
【誕生日、祝ってもらえなかったな。】
【そうだ、データが消えたんじゃなくて、とび森をクリアしたと思えばいいのかな。】
【また、新しい村を作ってみようかな。
でも、今から新しく作ったところで、一からまた頑張れるのかな…。】
いろんな事を考えました。
それから3日後。
送った物が任天堂から返ってきました。発払いで丁寧にゆうパックで送ってくれました。
ソフトが帰ってきたと言っても、ましゅまろ村は初期化された(データを消された)はずなので、
もう段ボール箱を開く気にもなりませんでした。むしろ開くのが嫌でした。現実逃避です。
なのでしばらく放置していました。
そんなさおりん村長でしたが、ふとネット上で見た「ものすごく丁寧に磨かれて返ってきた」「ピッタリのサイズの段ボールで、とても綺麗な梱包だった」という評判を思い出しました。
【任天堂はやっぱりスゴいな。 ……どうなってるか見てみようかな。】
重い足取りならぬ重い手取りでしたが、一応開封して確認してみることにしました。
任天堂から届いた段ボール箱を開けてみると、帰ってきた3DS等と一緒に、修理結果を書いた紙が同封されていました。私は修理をしていないので、修理をしていないという結果になりますね。
一応見てみました。

【ふむふむ、まあ、先日連絡もらった通りだ。あっ、何やら、任天堂からの一言コメントがあるぞ。】
「再びソフトを起動したところ、ソフトの起動が確認できましたので、そのまま返却いたします。」
ん?

【ソフト自体は壊れていないって任天堂さんが言っていたんだから、「ソフトの起動が確認できる」は当たり前のことだよね。「そのまま返却」は、修理しないって決めたから、初期化だけして修理せずそのまま返すってことだよね。】
今更、何を言っているんだろうと思いました。(この辺りはもはや感情が失われていたので、若干記憶が飛んでいますが、こう思ったのは確かです。)
ここまで開けたなら、一応初期化されたことを確認してみようと思いました。
初期化された後の姿を見るのは憂鬱で憂鬱で仕方ありませんでしたが。
さおりん村長は、とび森のカードリッジを3DSに差し込んで、ソフトを起動してみました。
ん?

【あれ? オープニング画面でましゅまろ村が出てくる。初期化したはずなのに。】
どういうことだろう。とりあえず進めてみると、出てきました、しずえさん。
「さおりん村長、こんばんは!
ましゅまろ村は ただいま、2019年9月……。」
【あ、あれ。しずえさん、初期化されて、さおりん村長のこと忘れちゃったんじゃないの?
なんで、初期化されてないの?】
キャラクター選択まで来ました。とにかくさおりん村長を選びます。ここまでは修理前から出来たので驚きませんよ。
【あぁ、またあの 「セーブデータを読み込めませんでした。タイトルに戻ります」 という赤い吹き出しを見なきゃいけないんだ。】
そう思いました。
すると、
にこっ!
と笑う、しずえさん。そして。

起動、出来てしまいました。
あの赤い吹き出し、出てきませんでした。
9.帰ってきたましゅまろ村
パポン、パポン、パポン……
ポストに手紙が入ってる音。
お気に入りのレモンパック(日焼け予防)を装置したさおりん村長。
しれっと通りすぎていく、顔の知れた住民。
あ、あれ?
え?
ギッ…………
ギョエェエエエエエエエエエーーーーー
な、なおってる!?!?
さおりん村長パニック。慌ててリアル廊下をドカドカ走って家族に言いました。
「な、なんか直ってる! ましゅまろ村、あるよ! で、でも、データが壊れてるから初期化するって、任天堂が言ってたんだよ!」
一部始終を知っている家族もビックリしてます。「任天堂が直してくれたってこと?」と聞かれましたが、「分かんないよ!」としか言えませんでした。慌ててもう一度、修理結果の紙を読んでみます。
【「ソフトの起動が確認できました」って、ましゅまろ村が起動できたってこと?】
【「そのまま返却します」って、初期化せず、文字通りそのまま返却したってこと?】
修理に出す前、何度も何度も再起動をしたり、更新データを再ダウンロードしたりしてもダメ。
任天堂ですら、一度破損していると診断したデータなのに。
【なんで直ってるの?】
考えても考えても分かりません。ただ、起動すればいつものましゅまろ村があって、普通にプレイ出来ます。
すぐさま事情を知ってるかもしれない(?)住民に声を掛けてみました。
「よーーっす! さおりん! 1週間…いやもっとか? そこまで話しかけられないと、いくらオイラでもキズ付いちゃうぞー!」
ハムスケだ。うん、元気だ。

さおりん村長、嬉し涙が止まりませんでした。
どうして直ったのか、本当によく分かりません。任天堂の修理担当さんがメイン基盤を確認したとき、何かの拍子でうまく直ってくれたのかな?とか、すごく綺麗に掃除してくれたから、カードリッジ差し込み口の埃なんかが取れたのかな?とか、実はこっそり修理してくれたのかな?とか。
今でも考えています。
家族は奇跡だねと言っていました。
このブログを開設したのは、長年のとび森のプレイヤーさんなら、
さおりん村長のように、データがおかしくなる時もいつかは来るかもしれません。なんたって現時点で7年も前のゲームですから。そんなとき、「諦めないで! こんな事例もあるよ!」と伝えたかったんです。
データがおかしくなったとき、本当に心が苦しかったので、もしそんな方がいたら、このブログが少しでもお気持ちを救えるといいなと思います。
レスをくれた5chの方、優しい言葉をくれた任天堂のサポートさん、見てくれた任天堂の修理担当さんに、本当にありがとうございましたと伝えたいです。

まとめ
「長年プレイしていたとび森のセーブデータがおかしくなり、任天堂にまで破損してると診断されたけど、何故か直りました。」
セーブデータ破損事件 完